Last Updated: 2008/2/11
< OKDのコラム(考察)&基本的考え方 >



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10  菌糸ビン無限増殖計画パート2 結果発表!!
更新日時:
2007.07.17 Tue.
セットから約45日後の様子です。それではそれぞれのサンプルの様子を解説します。
 
サンプル@(写真左の上):生オガに椎茸ホダ木を埋込み、菌糸を帯状に植菌。
 →80%は菌糸が廻っています。幼虫を投入しても問題なさそうです。
サンプルA(写真左の下)小麦粉添加生オガに椎茸ホダ木を埋込み、菌糸を帯状に植菌。
 →60%程菌糸が廻っていて、下半分は青カビにやられました。
サンプルB(写真右の上段)米ぬか+トレハロース添加生オガに、菌糸を全体的に植菌。
 →100%菌糸が廻っています。今すぐにでも使用できる状態です。まったく問題なし。
サンプルC(写真右の下段)米ぬか添加生オガに、菌糸を全体的に植菌。
 →100%菌糸が廻っています。今すぐにでも使用できる状態です。まったく問題なし。
 
画像では、サンプルBの3段重ねの一番上の小さいカップはあまり廻っていませんが、このカップはかなり早期に一度完全に真っ白になりました。そこで、もったいないので、他の実験に使用してしまいました。このカップは、一旦完成した菌糸を取り出して、未洗浄の容器に種菌なしで生オガを入れてから3日後の状態です。なんと下の方から既に菌糸の侵略が始まっています。すごい勢いですね。ハイ。
 
ここで今回かかったコストを整理します。1リットルビンを作成するとした場合で考えます。
まず、生オガ。70リットル2200円で購入しました。1リットル31円ですね。
次に添加剤。これはビン1本あたりにするとわずか数グラムなので、本来タダ同然です。が、今回は仮に10円とします。
そして最後は種菌です。これは、普段菌糸ビンを使用する際に取り除く、菌膜の部分のみを使用したので、コストは0円とします。
いいですか。クヌギ100%生オガ無殺菌、しかも、菌糸の量は、生オガ9:菌膜1ですよ。コスト面を考えると、合計たった41円で、1リットルの菌糸ビンが作成できました。
ただし!!このままでは単なるキノコフリークです。このビンがクワの成長を促進してくれるのか!!を試すまではこのコラムは終わりません。次回は実際にこのビンを使ってクワの育成状況をリポートします。次回お楽しみに!!
あー!!もう一件。先ほど説明した小さいカップの応用で、現在菌糸ブロックでも実験しています。つまり、菌糸ブロックを袋からガバッと出して、その空の袋に生オガを詰めて菌糸が再生するか。であります。いいですか。菌糸ブロックの袋に生オガを入れただけで、菌糸が再生したとしたら・・・。嬉しいでしょ♪次回の次回もお楽しみに!!


11  菌糸ビン無限増殖計画パート2 ブロック増殖結果発表!!
更新日時:
2007.07.17 Tue.
自作菌糸ブロックの様子を報告します。
この考察は、コラム10で宣言したとおり、市販のブロックをガバッと取り出した袋に、生オガを詰めてブロックが再生するか!!といったコラムです。
菌糸ブロックの入っている袋は、ブロックを取り出した直後は菌糸の雰囲気でイッパイのはずです。カビ等の雑菌は入ってこれないホドに。キノコのいい香りがその証拠。
てなわけで、この実験ではブロックを再生させるべく、ブロックを取り除いた袋に生オガをブチこみました。
サンプル@(画像手前)、クヌギ生オガに米ヌカを10%添加。それとチョット不安なので、ブロックをホグした種菌を生オガに対して1/3入れています。仕込みは10/6で、画像は11/28のものです。下部が若干廻りきっていませんが、ほぼ完成と言えるでしょう。
サンプルA(画像奥)、クヌギ生オガにトレハロース添加。それにブロックを崩した種菌を生オガに対し1/4投入。仕込みは10/6で、画像は11/28のものです。ブロックは完全に完成し、表面に菌膜が生成されています。仕込みから一ヶ月で全体は真っ白でした。
どうでしょうこの結果。OKDは大満足です。無添加で約一ヶ月でブロックが再生、添加物アリでも2ヶ月で再生しました。添加剤アリの方が当然早く廻ると思ったんですが・・・。

12  菌糸ビン無限増殖計画パート2 幼虫飼育結果発表!!
更新日時:
2007.07.17 Tue.
無限増殖計画パート2で作成した自作ビンにて、各種幼虫を飼育します。
 
サンプル@(ミャンマークルビ幼虫)
・初令4匹投入:2006/10/28割り出し直後→「サンプル@」 体重測定なし
→結果:2007/02/01交換、3匹生存(♂17g、♀10g、♀10g)
 
サンプルA(ミャンマークルビ幼虫)
・初令4匹投入:2006/10/28「アンテマット入りプリンカップ」→「サンプルA」 体重測定なし
→結果:2007/02/01交換、全4匹生存(♂11g、♂11g、♀8g、♀7g)
 
サンプルC(インドアンテ幼虫)
・「Al-T-06005」:2006/12/26「HSハリケーンMビン」→「サンプルC」 体重測定33g
→結果:2007/02/16交換、体重測定31g
 
・「Al-T-06016」:2006/12/26「HSハリケーンMビン」→「サンプルC」 体重測定37g
→結果:2007/02/16交換、体重測定27g
 
サンプルC(スマトラヒラタ幼虫)
・「Be-W-06002」:2007/01/10「HSハリケーンSビン」→「サンプルC」 体重測定34g
→結果:2007/04/07交換、体重測定44g
 
・「Be-W-06004」:2007/01/10「HSハリケーンSビン」→「サンプルC」 体重測定46g
→結果:2007/04/07交換、体重測定54g
 
結果:多少体重の増減のばらつきはありますが、とりあえず通常飼育には使えそうです。
添加剤等、特に工夫したわけでもないので、この結果はまず良しとしませんか。




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