セットから約45日後の様子です。それではそれぞれのサンプルの様子を解説します。
サンプル@(写真左の上):生オガに椎茸ホダ木を埋込み、菌糸を帯状に植菌。
→80%は菌糸が廻っています。幼虫を投入しても問題なさそうです。
サンプルA(写真左の下):小麦粉添加生オガに椎茸ホダ木を埋込み、菌糸を帯状に植菌。
→60%程菌糸が廻っていて、下半分は青カビにやられました。
サンプルB(写真右の上段):米ぬか+トレハロース添加生オガに、菌糸を全体的に植菌。
→100%菌糸が廻っています。今すぐにでも使用できる状態です。まったく問題なし。
サンプルC(写真右の下段):米ぬか添加生オガに、菌糸を全体的に植菌。
→100%菌糸が廻っています。今すぐにでも使用できる状態です。まったく問題なし。
画像では、サンプルBの3段重ねの一番上の小さいカップはあまり廻っていませんが、このカップはかなり早期に一度完全に真っ白になりました。そこで、もったいないので、他の実験に使用してしまいました。このカップは、一旦完成した菌糸を取り出して、未洗浄の容器に種菌なしで生オガを入れてから3日後の状態です。なんと下の方から既に菌糸の侵略が始まっています。すごい勢いですね。ハイ。
ここで今回かかったコストを整理します。1リットルビンを作成するとした場合で考えます。
まず、生オガ。70リットル2200円で購入しました。1リットル31円ですね。
次に添加剤。これはビン1本あたりにするとわずか数グラムなので、本来タダ同然です。が、今回は仮に10円とします。
そして最後は種菌です。これは、普段菌糸ビンを使用する際に取り除く、菌膜の部分のみを使用したので、コストは0円とします。
いいですか。クヌギ100%生オガ無殺菌、しかも、菌糸の量は、生オガ9:菌膜1ですよ。コスト面を考えると、合計たった41円で、1リットルの菌糸ビンが作成できました。
ただし!!このままでは単なるキノコフリークです。このビンがクワの成長を促進してくれるのか!!を試すまではこのコラムは終わりません。次回は実際にこのビンを使ってクワの育成状況をリポートします。次回お楽しみに!!
あー!!もう一件。先ほど説明した小さいカップの応用で、現在菌糸ブロックでも実験しています。つまり、菌糸ブロックを袋からガバッと出して、その空の袋に生オガを詰めて菌糸が再生するか。であります。いいですか。菌糸ブロックの袋に生オガを入れただけで、菌糸が再生したとしたら・・・。嬉しいでしょ♪次回の次回もお楽しみに!!
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